ノンバーバル・コミュニケーションとは?
私たちがコミュニケーションを行う時は主に言葉を使いますが、言葉を使わない手段も上手に使いこなすことでより良いコミュニケーションを行うことができます。
今回は言葉を用いない「ノンバーバル・コミュニケーション」について、その概要と特徴をご紹介したいと思います。
目次
ノンバーバル・コミュニケーションとは?
冒頭でも軽く紹介した通り、ノンバーバル・コミュニケーション(non-verbal communication)は言葉を使わないコミュニケーションのことを指します。
NVCと略されたり、非言語コミュニケーションと呼ぶこともあります。
具体的には、表情、声色、視線、ジェスチャーなどによるコミュニケーションがノンバーバル・コミュニケーションに分類されます。
ノンバーバル・コミュニケーションは、同じ表現でもいくつかの解釈に分かれるのが特徴です。
例えば、話している相手が胸の前で腕を組むしぐさをした時、「身構えている」と感じる人もいれば、「集中して話を理解しようとしている」と感じる人もいます。
ノンバーバル・コミュニケーションは言葉という確かな意味をもつものを使わないため、その意味の解釈が多種多様になると言えます。
ノンバーバル・コミュニケーションの必要性
言葉だけでは伝えきれないニュアンスや状況を表現する役割がノンバーバル・コミュニケーションにはあります。
例えば、商談の中で営業が「この件については専門の担当者が対応しますのでご安心ください」と目をそらすようなしぐさをしながら言ったら、相手はどう感じるでしょうか。「自信がないのかな…本当に任せて大丈夫かな」そんな気持ちになりそうです。
逆に相手の方を真っ直ぐ見て同じ言葉を発した場合はどうでしょうか。
「このまま任せても大丈夫そうだな」
…そんな気持ちに相手をさせることができるかもしれません。
このように同じ言葉でも、それを補完するノンバーバル・コミュニケーションによって、良い方にも悪い方にも印象が変わってしまうことから、これらを正しく使うことの重要性が伺えます。
また、近年コロナ対策として増えているオンライン面接や面談などの際には、細かい動作が画面越しではわかりにくい場合もあります。
そのため、オンラインでは普段以上に大きく表情や身振りでリアクションすることを意識して、ノンバーバル・コミュニケーションを強化するのがよさそうです。
メラビアンの法則
ノンバーバル・コミュニケーションについて話す時に、よく挙げられるのが「メラビアンの法則」です。
これはアメリカの心理学者、アルバート・メラビアン博士によって1971年に提唱された法則で、メラビアン博士は話し手の振る舞いが聞き手に対してどのように影響するかを実験しました。
その結果は以下のように、話し手の印象は言語情報を除く「ノンバーバル・コミュニケーション」によって9割ほど決まってしまうことが分かったのです。
・視覚からの情報(表情、しぐさ、視線、容姿、身だしなみなど)→55%
・聴覚からの情報(声のトーンや大小、話の速さやテンポなど)→38%
・言語からの情報(話す言葉の意味や内容)→7%
つまり、話している内容そのものが相手に与える印象は1割未満ということになるので、ノンバーバル・コミュニケーションのもつ重要性がよくわかりますね。
まとめ
まとめると、
ノンバーバル・コミュニケーションとは、言葉を使わないコミュニケーションのことです。
そして、ノンバーバル・コミュニケーションが相手に与える影響は、言葉の内容が与える印象より遥かに大きいということもご紹介しました。
ノンバーバル・コミュニケーションを効果的に使って商談などを上手に進められるといいですね。
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ライター:井上