VR職場見学とは?そのメリット・デメリットと活用事例

VR(仮想現実)を活かした職場見学のことを「VR職場見学」と言います。

VRとは、上の写真のように箱型のVRデバイスを利用者が取り付けると、予め撮影しておいた動画(職場の様子)がそこに投影されるというものです。ただ動画が流れるだけではなく、利用者が左を向くと画面の内容も左に移動するなど、実際にその場にいるかのような体験ができるのが特徴です。

今回は最近注目されてきているVR職場見学のメリット・デメリット、活用事例などをご紹介します。

目次

  1. VR職場見学のメリット・デメリット
     1-1.メリット①:ミスマッチを減らすことができる
     1-2.メリット②:企業のイメージアップが狙える
     1-3.メリット③:採用活動以外でも活用できる
     1-4.デメリット:VRコンテンツを制作するコストがかかる
  2. VR職場見学の活用事例
     2-1.株式会社ヤシマ精工の活用事例
     2-2.株式会社つばめ急便の活用事例
  3. まとめ



VR職場見学のメリット・デメリット




メリット①:ミスマッチを減らすことができる

VRを使わない通常の職場見学は天候や距離などの要素に左右されやすいという弱点があります。

一例として、建設業の職場見学について考えてみたいと思います。建設業では工事の日程が天候により変動します。また、工事現場が会社からかなり距離があるケースなども十分考えられます。

このように、仕方なく職場見学を見送るということは建設業に限らず起こりえます。しかしそれにより職場のリアルな様子がわからないまま入社した社員は、実際に働いてみると自分が想像していた内容とのミスマッチを感じ、最終的にはそれが退職につながってしまう可能性も考えられます。

しかしVRを活用すれば、工事現場で予め撮影しておいた様子を会社で見てもらうことができるので、天候や距離に左右されずに現場のリアルな様子を求職者に感じてもらい、ミスマッチを減らせるということが期待できます。




メリット②:企業のイメージアップが狙える

VR採用を活用すると、IT技術やトレンドに明るい企業として求職者からの印象がよくなるというメリットもあります。

特に新卒採用など若い年齢層をターゲットにしている場合は、このような最新技術を駆使した採用活動というのは求職者を惹きつける要素になります。

また、職場見学を全てVR化するのではなく、安全面や距離的な理由により実際に訪れて見学するのが困難な一部の場所だけVR化をするのも有力な策です。

求職者はVRのコンテンツ数や、その出来の良さにも注目していますが、それ以上に「そもそもVRを使ったコンテンツがあるのかどうか」というところで大きく企業に対する印象が変わります。

VR職場見学で自社に興味をもった求職者に対して、VRでは賄えなかった部分は最終的に従来の現場を訪れる方式の職場見学で補足をするというアプローチも十分有効で、まずは応募のきっかけになるようにVRを活用するという柔軟な思考も重要なポイントになります。




メリット③:採用活動以外でも活用できる

採用を目的として制作したコンテンツは、採用以外でも活用できるのが嬉しいポイント。VR職場見学に使った映像はホームページに載せることでクライアントに対して自社の様子をPRできます。

特に「工場見学」などで使用したコンテンツは、クライアントに対してどのような品質管理のもとで商品を製造しているかということをPRしやすく、製造業はVRで使ったコンテンツを採用以外でも活かしやすい分野の一つだと言えます。

また、設備の見学というより「仕事体験」に重きを置いたコンテンツであれば、CSRを目的として地元の学校に教材として使ってもらうという方法も有力になります。

※CSR(シーエスアール)…Corporate Social Responsibility(コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティ)の略で、企業が自主的に社会に貢献する責任のことを意味します。




デメリット:VRコンテンツを制作するコストがかかる

VR動画の制作は一般的に、専門のVR動画の制作会社に依頼して行うことになります。通常の動画コンテンツ以上に専門的な技術を要するため、VRを使わない動画に比べると制作にかかるコストは比較的高くなる傾向にあります。

納期も通常の動画制作に比べると長くなりがちなので、余裕をもって相談を行うのがよいでしょう。

コストについては、競合他社のVRコンテンツの採用状況や、ターゲットとなる求職者のニーズにVRの活用はマッチするのかなどを十分鑑みた上で依頼することで、コスト以上のリターンを得ることができ、このデメリットを解消することができそうです。



VR職場見学の活用事例




株式会社ヤシマ精工の活用事例

URL:https://www.youtube.com/watch?v=SFSBJ7iWFto&t=59s

株式会社ヤシマ精工ではYotube上に職場見学の様子を動画としてアップロードしています。

特筆すべき点は画面左上の操作ボタンを押すことで動画内の見たい方向に移動できる点です。※左側の写真の状態で左側のボタンを押すと、右側の写真のように同じ画面の左側に移動することができ、オフィスの様子を見ることができるようになっています。




株式会社つばめ急便の活用事例

URL:https://www.youtube.com/watch?v=ZVSbVVXHRAU

株式会社つばめ急便ではヤシマ精工と同じく、YouTube上にVR動画を展開しています。

画面左上の操作ボタンで画面内の好きな方向を見ることができます。※左側の写真で左向きに180度反転させると、右側の写真のように反対側の倉庫の様子を見ることができるので、簡単に工場全体の様子を確認できて便利ですね。



まとめ

ここまで、VR職場見学について、そのメリット・デメリット、活用事例をご紹介してきました。

まとめると、
VR職場見学では、天候や距離などの影響を受けずに口頭での説明ではなかなか感じられない、職場のリアルな様子を感じてもらえるというメリットがあります。

一方で、VRコンテンツの制作にはそれなりのコストがかかるため、導入する前にVRの必要性をよく考えるのがおすすめです。

VRをうまく活用した職場見学で、効果的な採用活動が行えるとよいですね。

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ライター:井上