OJTと外部研修を取り入れるならどちら?それぞれの特徴を把握しよう

新卒採用した場合、未経験で中途採用した場合など、新しい人材を雇った時には教育がつきものです。

教育や研修と言っても様々な方法がありますが、皆さんはどうされていますか。

今回は内部研修の一つであるOJTと外部研修についてのお話です。

採用担当者や教育担当者であれば特に知っておきたい内容なので、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

  1. 研修の種類
  2. OJTとは
     2-1.メリット
     2-2.デメリット
  3. 社外研修とは
     3-1.メリット
     3-2.デメリット
  4. まとめ


研修の種類

研修とは、業務遂行にあたって必要となる知識やスキルを修めることを目的として、一定期間の間、勉強や実習をすることを指します。よく新人研修などと言ったりしますね。

研修とひと口に言ってもそのやり方は様々です。大きく分けるとOJTなどの社内研修と、講師などに依頼する社外研修に分けられます。

今回はOJTと社外研修について、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。



OJTとは

OJTとは「On the Job Training(オンザジョブトレーニング)」の略で、上司や先輩が実業務をもとにして知識や技術を教える育成方法です。多くの企業が取り入れている手法なので、OJTという名称は1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

基本的な手順としては、「やってみせる→説明する→やらせてみる→評価・追加指導」といった流れになります。



メリット

・個人ごとに合わせた教育や指導が可能
→理解度や習熟度はどうしても人によって差が出てしまいます。マンツーマンで教えることもできるOJTは、それぞれに合わせた柔軟な教育が可能です。

・教える側のスキルアップも図れる
→人に教えるという行為は、自分がわかっていることが大前提です。それをどうわかりやすく伝えるか考えることで、さらに理解が深まり、指導力の向上も期待できます。
また、教えるにあたって不安な部分など、自分に不足していた知識の把握にもつながります。

・社内のコミュニケーションが活発になる
→採用の際にコミュニケーション能力を重視する企業が多くあるように、円滑な業務遂行のためには社員同士の連携が不可欠です。
教わる側が不明点を質問する、教える側が理解できたか確認する、こういったやり取りを繰り返すことで社員同士の信頼関係も生まれ、自然と仕事に必要な人間関係も構築できます。

・低コストで教育可能
→社内の上司や先輩が教育することになるため、講師を招いたりするような特別な費用は発生しません。



デメリット

・指導にばらつきが出る
→教育担当者のスキルによって教わる側の理解にばらつきが出てしまうケースが考えられます。

そのため、場合によっては教育担当者を教育する時間が必要になります。一見すると無駄な時間に思えるかもしれませんが、長い目で見ると教育者を育てるというのも大切な業務です。

・現場の負担増加
→普段なら必要ない教育という業務が発生するため、現場には負担がかかることになります。低コストで行える点は会社としてはありがたいのですが、担当者の仕事が増える点には注意が必要です。

効果や負担も考慮し、現場の理解を得たうえでの実施が望ましいです。

・OJT向きではない業務もある
→毎日行う必要があり手順も決まっているルーティンワークはOJT向きといえますが、イレギュラーや突発的な作業が多いケースではその限りではありません。

その場合には個別の判断が必要になるので、その都度説明していく必要があり、OJTのみでフォローするのは限界があります。



社外研修とは

社外研修とは、外部研修とも呼ばれ社内の教育担当者ではなく、外部の企業が主催して行ったり、講師を招いたりして行う研修方法です。

新人向けのビジネスマナー研修、コールセンターのオペレーターに向けた電話対応に関する研修、新しく管理職に就いた者のためのマネジメント研修など、その目的は様々です。

基本的には専門的な知識やスキルを有する方が講師を務め、専門の施設で行う場合も多いです。



メリット

・専門的な知識や技術が学べる
→なんといってもこの点が大きいのではないでしょうか。その道のプロから経験も交えた知識や技術をタイムリーに学べます。

・社内に新しい風が吹く
→外部の人間を入れることで、これまで社内で「当たり前」と思っていたことが、若い世代にしてみたら新鮮なものだったということもあり得ます。

また、自社の人間とは違う客観的なアドバイスもあり、指導を受けた社員の視野が広がりさらなる成長が見込めます。



デメリット

・費用が掛かる
→外部に依頼するためコストがかかります。費用に見合った効果を得るためにも事前の打ち合わせや計画はしっかりと立てるようにしましょう。

・業務時間が削られる
→研修中は通常業務がすすめられないので、作業が滞ることに不満を覚える可能性があります。そうなると学習意識が低下して、研修が無意味な時間になるかもしれません。

研修中に作業が進められないのは会社都合になるので、ノルマを減らすなどの配慮をして研修に集中できる環境づくりが望ましいです。



まとめ

研修とは、業務が円滑に進められるように必要な知識やスキルを修めるための勉強や実習です。

その種類は様々で社内で行うOJTと外部講師などに依頼する社外研修などがあります。

OJTのメリットとしては、

・個人ごとに合わせた教育や指導が可能
・教える側のスキルアップも図れる
・社内のコミュニケーションが活発になる
・低コストで教育可能

…などがあります。

社外研修のメリットは、

・専門的な知識や技術が学べる
・社内に新しい風が吹く

…などが挙げられ、デメリットには、

・費用が掛かる
・業務時間が削られる

…といった点があります。

研修や教育に関する記事、いかがでしたでしょうか。

教育に関する有名な言葉に、旧日本軍の軍人で連合艦隊司令長官まで務めた山本五十六(いそろく)氏の「やってみせ 言って聞かせて させてみせ 誉めてやらねば 人は動かじ」という格言があります。

OJTの精神に近い感じがしますが、OJTも万能ではありません。

外部研修とOJT、それぞれの特徴を把握してどちらを取り入れえるべきかよく検討し、適した研修で社内教育を行うのが理想的です。



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ライター:彦坂