デジタル人材とは?必要なスキルと資格、IT人材との違い

当コラムでは以前に「IT人材」についてご紹介しました。

よければこちらの記事もあわせてご参照ください。
不足するIT人材と企業の対策

その「IT人材」と関連して、近年非常に注目が集まっているのが「デジタル人材」です。

しかし、デジタル人材とIT人材を混同してしまったり、デジタル人材に必要なものがわからず、その育成について悩んでいる企業も多いようです。

今回はそんな「デジタル人材」について、その概要と詳細をご紹介したいと思います。

目次

  1. デジタル人材とは?
  2. デジタル人材に必要なもの
  3. デジタル人材育成につながる資格
  4. まとめ



デジタル人材とは?

※以下、株式会社NTTデータ経営研究所の「デジタル人材定着に向けたアンケート調査」より引用
https://www.nttdata-strategy.com/newsrelease/190930.html

本調査では、一般的なDXに関連する技術・サービス・手法へのかかわりを、デジタル人材の判定項目として設定。
いずれか一つでも、社内もしくは社外から認められているレベルと回答した対象者を『デジタル人材』と定義した。

※ 経済産業省が定める『IT人材』(=IT企業及びユーザ企業情報システム部門に所属する人材)とは異なる(注)

デジタル人材とは、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関連する技術に対してどのように関わっているのかによって決まるようです。

※DX(デジタルトランスフォーメーション)…デジタル技術を企業がフル活用することで、組織を変革し、価値提供のアプローチを根本的に変えること

そして、NTTデータのホームページ上では、「社内もしくは社外から認められているレベル」の人材を「デジタル人材」と定義しているようです。

簡単に言い換えると「DXに関する技術(例:クラウド技術、VR・AR等の活用技術)の実務経験があっても、周りが認めるほどのレベルじゃないとデジタル人材とは呼ばないよ」ということになります。

そして、「IT人材」(=IT企業、情報システム部門などに所属する人材)はデジタル人材とは異なるということも明示されています。

以上から、デジタル人材の採用を検討する際には、その人材がIT企業・情報システム部門に属していたかどうかではなく、DXへの広い知見と周りが認めるほどの経験があるかどうかを判断基準にするのが良いと言えます。



デジタル人材に必要なもの

デジタル人材に必要なものとして「ハードスキル」があります。

ハードスキルとは、技術力のことです。最新のクラウド技術、AIやビッグデータなどを自在に操る能力です。

もう一つデジタル人材に必要なものとして「ソフトスキル」があります。

ソフトスキルとは、最新のデジタル技術を活用して新しいビジネスモデルを提案する能力のことを指します。

既存のビジネスが抱える課題を素早く見極め、どのようなデジタル技術を用いれば抜本的にビジネスモデルを変えられるかという思考力が問われます。

デジタル人材には、このような「ハードスキル」と「ソフトスキル」の両方が求められます。



デジタル人材育成につながる資格

デジタル人材が特に「ハードスキル」を磨けるようにするには仕事に活かせる資格取得をサポートすることが大切です。

具体的には、以下のような資格がデジタル人材の育成に役立ちます。

基本情報技術者試験…IPA(アイピーエー)が実施している試験です。
国家試験である情報処理技術者試験の一つで、1から4まで設定されているスキルレベル(難易度)の内、レベル2に相当する試験です。
対象者は「高度なIT人材となるために必要な基本的な知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」とされています。

※IPA…Information-technology Promotion Agency, Japan(インフォメーションテクノロジー・プロモーション・エージェンシー・ジャパン)は、「独立行政法人情報処理推進機構」のことで、日本のIT戦略を技術面・人材面から支えるために設立された独立行政法人のことを指します。

応用情報技術者試験…同じくIPAが実施している試験で、国家資格です。
情報処理技術者試験の一つで、スキルレベルは3に相当します。
「情報技術を活用した戦略立案に関して、担当業務にそのスキルを応用できる技能がある人」が対象となっています。

ITストラテジスト試験…IPAが実施の試験・国家資格です。
情報処理技術者試験の一つで、スキルレベルは4に相当します。
「経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した製品・サービスでビジネスを成功に導きたいという人」に向けた試験となっています。

・データベーススペシャリスト試験…IPA実施の試験・国家資格です。
情報処理技術者試験の一つでスキルレベルは4に相当します。
「データベースに関する技術を活用して、情報システムの企画・開発・保守で活躍し、情報システムのへの技術支援を行う人」が対象となっています。



まとめ

ここまで、デジタル人材についてご紹介してきました。

まとめると、
デジタル人材は「デジタル技術について社内もしくは社外から認められるレベルの経験がある人」と言えます。

また、デジタル人材に必要なスキルとしては、最新のクラウド技術やビッグデータを扱うハードスキル、ビジネスの課題をデジタル技術で解決する方法を考えるソフトスキルがあることもご紹介しました。

今回の記事がデジタル人材について深く知るきっかけになると嬉しいです。

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ライター:井上