カルチャーフィットとは?|その概要と面接時の質問


採用の現場で使われる「culture(カルチャー)」と「fit(フィット)」 を合わせた言葉「カルチャーフィット」。

直訳すると「文化に合わせること」となりそうですが、実際のところは採用活動においてどのように使われる言葉なのでしょうか。

今回はカルチャーフィットについて概要と、それを見極めるための面接時の質問などをご紹介したいと思います。

目次

  1. カルチャーフィットとは?
  2. カルチャーフィットの関連内容
     2-1.スキルフィット
     2-2.カルチャーフィットの見極め方
  3. カルチャーフィットを基準にした採用のコツ
  4. まとめ



カルチャーフィットとは?

カルチャーフィットは、採用活動における「人材の企業文化に対する適応性」のことを指します。

このカルチャーフィットを採用の基準に取り入れることで、「入社後に企業文化と自分の価値観が違っても適応できる人材」を確保し、企業文化とのギャップを理由とした早期離職を減らすことができると期待できます。



カルチャーフィットの関連内容




スキルフィット

カルチャーフィットの対義語であるスキルフィットについても簡単にご紹介します。

スキルフィットとは、「採用後に配属する予定の部署で、その人材の能力や経験がフルに活かされるかどうか」を判断基準とすることを表し、「日商簿記検定3級取得」や「TOEICスコア 580点」、「事務経験5年」といった内容がスキルフィットの評価対象になります。

カルチャーフィットは、スキルフィットのように「現在の戦力」より「将来的な戦力になるかどうか」にフォーカスしている点が大きなポイントです。




カルチャーフィットの見極め方

求職者が自社に対してカルチャーフィットするかどうかを面接官が見極める方法として、「客観的に事実を捉えられるか」を探る質問があります。

例えば営業職の場合、「今までに顧客に対してどのような提案をしてきましたか?その時にどのような実績を根拠に話を展開しましたか?」という質問が考えられます。

この質問は、事実をベースに客観的に話ができるかをチェックしている点がポイントです。

それに対して、自分の努力や気持ちなどの主観的な要素を中心に話を進めずに、提案の内容や説得するための根拠の詳細など、客観的な内容を中心に話を展開してきた場合は、その人材は事実ベースに客観的にものごとを考えられる傾向がある=自分以外の価値観に対して順応しやすい人材だということになります。

このような人材こそが、企業文化への適応が求められるカルチャーフィットの観点からは好ましいと言えます。



カルチャーフィットを基準にした採用のコツ

最後にカルチャーフィットを選考基準に取り入れた採用活動を成功させるコツをご紹介します。

カルチャーフィットを採用基準に入れる場合は、自社のカルチャーフィットを含めたペルソナの作成を事前に行うのが効果的だと言えます。

ペルソナとは、サービスや製品の対象となる人物像のことを意味します。

「山田太郎、30歳、男性、東京都内在住で、趣味は○○、休日の過ごし方は××」‥というように、人物像をリアルに設定するのがペルソナ設定のポイントです。

「できるだけ会社の文化に合わせられるような人がよい」というあいまいな人物像ではなく、「現在のスキルとしては○○、業界の経験は△△で、入社後××という点で会社との価値観の違いを感じても××という対処が行える人材」というように具体的にイメージしていくことが重要です。

このような明確なペルソナ設定を行うことで、面接での質問もよりピンポイントに行うことができ、全体としてカルチャーフィットを基準にした採用活動を成功させられる可能性が高くなります。



まとめ

ここまで、カルチャーフィットについてご紹介してきました。

まとめると、
カルチャーフィットは企業の文化に対する適応性を意味する言葉です。
その確認方法として、応募者が「自分の意志を過度に優先せず、客観的な要素をもとに考えられるか」を探る質問もご紹介しました。

客観的に物事をとらえられる人材は、価値観の違いにも適応しやすい傾向があります。

この点をしっかりと見極めて、より適応力の高い人材を確保することができるといいですね。

今回ご紹介したカルチャーフィットの内容が、採用活動の指標の一つとして参考になれば幸いです。

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ライター:井上