DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?

様々なIT技術により、変わりつつある現代社会。

今回はそのIT社会でも特に重要なキーワードである「DX(デジタルトランスフォーメーション)」について詳しくご紹介したいと思います。

目次

  1. DX(デジタルトランスフォーメーション)の概要
     1-1.DXとは
     1-2.「IT化」との違い
  2. DX実現に対する企業の取り組み
     2-1.株式会社デンソー
     2-2.RIZAP株式会社
  3. DX実現のポイント
     3-1.DXに対する認識の統一
     3-2.DX実現のための人材配置
  4. まとめ


DX(デジタルトランスフォーメーション)の概要




DXとは

以前にIT人材についての記事でも少し触れましたが、DX(デジタルトランスフォーメーション)は、「デジタル技術を企業がフル活用することで、組織を変革し、価値提供のアプローチを根本的に変えること」を意味します。

※IT人材についてはこちらの記事をご参照ください
不足するIT人材と企業の対策




「IT化」との違い

説明だけ見ると、以前から存在する「IT化」という言葉との違いがわかにりくいかもしれません。

経済産業省(以下、経産省)によると、DXは以下のように定義されています。

以下、経済産業省「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」より抜粋
URL:https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004-1.pdf

”DX の定義は次のとおりとする。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」”

この中でも「ビジネスモデルを変革するとともに~」の箇所がポイントです。

「IT化」は単にデジタル技術の活用をゴールとしています。

それに対して、「DX」はデジタル技術の活用は手段であり、それによりビジネスモデルを変革を行うことがゴールになっている点が異なります。



DX実現に対する企業の取り組み




株式会社デンソー

愛知県に本拠をおく自動車部品メーカーである株式会社デンソーは、自動車業界における変革を表す言葉として、「MaaS(Mobility as a Service)」という概念を重要視しています。

MaaS(Mobility as a Service モビリティ・アズ・ア・サービス)」とは、ICTを活用して交通をクラウド化し、自家用車以外の全ての交通手段での移動を1つのサービスとして捉えてシームレスにつなぐ「移動」の新しい概念です。

※ICT…Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーションテクノロジー)の略で情報通信技術のこと、情報処理に加えインターネットのような通信技術を利用したサービスの総称

デンソーは、車は所有の時代からスマートフォンを中心にシェアをする時代へ変わりつつあると認識し、2017年にデジタルイノベーション室を設立しました。

デジタルイノベーション室は、スタート時から現在までチーム人数を順に拡充し、アジャイル開発を採用することで、従来の開発手段に比べて非常に短い期間でDXへの対応に成功しました。

※アジャイル開発…大きな単位でシステムを区切るのではなく、小単位で実装とテストを繰り返すことで開発を進める方法。アジャイル(Agile)は「素早い」という意味で、素早く開発を進められることが特徴

この事例では、専門のチームを発足し成長させたこととアジャイル開発を採用したことが、DX成功のカギであったと考えられます。

参考:ITmediaエグゼクティブ「DXでスタートアップと同じ土俵に立つには、同じ道具、文化、体制の構築が必要」

URL:https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/2004/27/news024.html




RIZAP株式会社

東京都に本社をかまえるRIZAP株式会社は、IoTを取り入れた事業として、ソニー株式会社との共同開発で「RIZAP GOLF LESSON System」を2018年より提供しています。

※IoT…Internet of Things(インターネット・オブ・シングス)の略で、様々なものがインターネットに接続され情報交換することにで相互に制御する仕組み

「RIZAP GOLF LESSON System」では、ゴルフクラブに取り付けて使用する小型センサーにより、打ったショットを瞬時に解析し、クラブの軌道、ヘッドスピード、スイングテンポなどの情報を、ユーザーとトレーナー間でリアルタイムに確認することを可能にしています。

また、分析された情報は専用のアプリと連携しており、トレーナーによる課題ドリル、レッスン時のアドバイス動画と一緒に、レッスン以外でもユーザーの生活をサポートしています。

この事例では、IoTを活用して専用のセンサーをトレーニングの各情報や、アプリと連動させたことがDX実現のポイントであったと考えられます。

参考:ソニー株式会社との共同開発による新サービス「RIZAP GOLF LESSON System」開始のお知らせ

URL:https://www.rizapgroup.com/news/press-releases/20180206-01/



DX実現のポイント




DXに対する認識の統一

DXの実現のためには、社内全体のDXに対する認識の統一がポイントになってきます。

先程の株式会社デンソーにおけるMaaSの例のように、DXを行うためには、どのような点に着目すべきかという認識を会社全体で統一させ、その実現のために会社全体が一丸となって取り組むことが重要です。




DX実現のための人材配置

先程のデンソーの例では、デジタルイノベーション室という専門のチームを設け、専門知識を有した社員を配置することがDX実現のポイントでした。

DXに対する認識を統一させることができたら、具体的にその実現のために専門のチームを設けたり、それに適した人材配置を行う事がDX実現の大きなアドバンテージとなると考えられます。



まとめ

ここまで、DX(デジタルトランスフォーメーション)についてご紹介してきました。

まとめると、

「IT化」はデジタル技術の活用をゴールとし「DX」はデジタル技術の活用でビジネスモデルの変革を行うことがゴールという点が今回の重要なポイントでした。

そして、DXの実現のためには「会社全体での認識の統一」と「実現のための適切な人材配置」がカギとなることをご紹介しました。

今回の記事が、DX実現のための参考になれば幸いです。

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ライター:井上