通年採用はいつから?メリット・デメリットを解説

新年度が近づくにつれ、新入社員の受け入れや、次年度の採用について忙しくなってきます。ですが、今後は「一年中、いつでも新卒の社員が入ってくる」というのが当たり前になるかもしれません。

今回は、年間を通して採用を行う「通年採用」についてのお話です。

目次

  1. 通年採用とは
  2. 一括採用とは
  3. 通年採用の流れはいつから?
  4. 企業側のメリット・デメリット
  5. 求職者側のメリット・デメリット
  6. まとめ


通年採用とは

通年採用とは、一年間を通して採用活動を行うことです。

新卒の採用には一定のルールがあり、各企業定められたスケジュールでしか採用活動が行えませんでした。

ですが、少子化問題により人材の確保が難しくなっている点、留学生や第二新卒といった様々な人材への対応を柔軟に行える点から、近年通年採用が注目されてきています。



一括採用とは

定められた期間で行う新卒採用の方法です。

もとは学業の妨げにならないようにと決められたもので、4月の入社を目指して3月にスタート、おおむね夏~秋ごろまでとなっています。



通年採用の流れはいつから?

2019年10月に、日本経済団体連合会(経団連)が2020年度卒以降の学生を対象に、採用選考に関する指針を廃止する旨を発表しました。つまり、2021年度卒の学生は、政府が決定したスケジュールで就職活動を行うことになります。

政府の発表では「2022年卒まで現行のルールを適用する」としているので、2023年卒の学生、つまり2022年度に就職活動を行う人が対象になります。

また、2020年5月、経団連より「採用選考の機会を年間に複数回設けること」「秋入学・卒業の大学に合わせて、企業も様々な採用方法で対応すること」といった方針も発表されています。

一般社団法人 日本経済団体連合会
「現在、就職活動をしている学生の皆さんへ」
参考URL:https://www.keidanren.or.jp/policy/2020/049.html



企業側のメリット・デメリット

企業側のメリットに挙げられるのは、やはり採用できる人材の幅が増えるということ。留学生や第二新卒といったさまざまな人材の応募が期待できます。

また、企業側の繁忙期なども考慮したスケジュールが組めるので、余裕を持った、実りのある採用活動にすることも可能です。

一方のデメリットとしては、採用担当者の負担が大きくなってしまうところ。

採用活動が長期化することにより、スケジュールの管理や人材育成などが難しくなることもあります。加えて、一斉採用では企業研究を行う学生の目に留まりやすかった企業も、通年採用で学生側に余裕ができたことで、認知されにくくなる可能性も。

「短期間に就職先を決めなくちゃいけないから、片っ端から業界のことを調べよう!」という機会がなくなってしまうかもしれないんですね。 それにあたって、「いかに学生の目に留まるか」「企業の魅力を伝えるか」という点がより大切になってきます。



求職者側のメリット・デメリット

求職者側である学生や第二新卒の方などにとって一番のメリットは、就職活動に余裕が持てるといった点です。

一括採用は学生にとっては短期決戦で、会社説明会や面接の予定が重なりがちです。「今日は○○社の説明会、明日の午前中は××社で…」というスケジュールを、学業の合間にこなすことになります。

「面接日と他の予定が被ってしまった」ということも少なくなるので、一社ごとに質の高い求職活動を行うことができます。

反面、「企業側の選択肢が増える」ということが、学生のデメリットとなることも。

能力の高い留学生や第二新卒の中に埋もれ、新卒に求められるハードルも高くなることが予想されます。「新卒だから」という武器だけでは戦えなくなってくるかもしれません。

新卒の求職者にとっては「在学中にさらに自分の能力を磨くこと」「採用の場面においてその魅力を最大限に表現すること」が今まで以上に求められてくると言えそうです。



まとめ

通年採用と一括採用の違い、企業側と求職者(学生)側のメリット・デメリットについてご紹介しました。

今まで通りに足並みを揃えた採用活動ではなく、一年間を通した任意のスケジュールで採用を行う通年採用。全体的に「余裕を持ったスケジュール管理」「質の高い採用・就職活動」がメリットとして挙げられますが、一方で企業にも学生にも多くのものが求められるようになってきます。

自社の弱点、学生の傾向などをよく理解し、より洗練された採用活動が必要となりそうですね。



採用サイト制作 をお考えなら、ウェブサイにお任せください
株式会社WWG ウェブサイ
愛知県名古屋市中村区名駅5-16-17 花車ビル南館5F

※お問い合わせ、お電話、ご連絡はコチラから
ライター:野倉