人事の業務内容とは?これだけは押さえたい4つのポイント

人事の仕事は、企業にとって大切な資源である「人」と直接関わる業務であり、その仕事の内容も様々です。

今回はそんな人事の仕事について、その概要や詳しい業務内容などを解説致します。

目次

  1. 人事と労務の違い
  2. 人事の仕事内容
     2-1.採用活動
     2-2.社内研修の実施
     2-3.従業員の評価
     2-4.職場環境の改善
  3. まとめ



人事と労務の違い

「人事」とはどんな仕事かということを紹介するために、混同されがちな「労務」との違いを見ていきたいと思います。

「人事」は従業員の採用、教育、評価などを行います。

一方、「労務」は従業員の給与計算、社会保険の手続き、入社・退社手続きなどを法律や会社規定に基づいて行います。

簡単に言い換えると、人事は従業員と直接関わる仕事、労務は間接的に関わる裏方の仕事となります。

では、次の章から人事の仕事をさらに細かくご紹介します。



人事の仕事内容




採用活動

採用活動の対象は新卒から中途まで様々で、各ターゲットごとに細分化した年間の採用計画を立案するのが最初のステップとなります。

そして、その計画にもとづいて採用活動の段取りを組み、必要な時期に必要な人材が得られるように採用活動を行います。

一般には新卒採用と中途採用に分けて採用活動を行う事が多く、いずれの場合も求人サイトや人材紹介サービスなどを利用することが多くあります。

一方、近年では「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれる、求人サイトや人材紹介サービスを介さずに、ツイッターなどのSNSを用いて求職者に直接アプローチをする方法も注目を集めています。

そのため、人事担当者には多様化するアプローチの中で、何が自社にとって有力な選択肢なのかを見極める能力が求められると言えるでしょう。

加えて、その時々に必要な人材を考えるという短期的な視野、年間の計画をもとに採用活動を進める長期的な視野、この両方の目線を持ち合わせることも必要になってくるので、人事担当者に求められるスキルというのはなかなか多くて大変かもしれませんね。




社内研修の実施

新入社員に対しての研修はもちろん、入社後数年ごとに行われる研修など、様々な研修の種類やその実施方法を理解しておくのがポイントになってきます。

社内研修は大きく分けて2種類あります。「OJT(オージェーティー)」と「Off-JT(オフジェーティー)」です。

OJTはOn the job training(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の略で、実際に業務を進めながら、適宜フィードバックを行う研修方法のことです。

OJTは現場研修などとも呼ばれ、会社全体で行う研修ではなく、各部署ごとに実施する研修でよく用いられる方法です。

実務の中で疑問点があった場合にすぐに上司に確認することができるのが特徴で、業務に求められる経験を素早く積むことができる点がメリットです。

一方、Off-JTはOff The Job Training(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)の略で、普段業務を行っている場所とは別に研修用の部屋などで集中的に業務に関連する知識やスキルを学べるというメリットがあります。

学ぶ内容はOJTと異なり、「企業の理念」「コンプライアンス(企業が法令を正しく守ること)」「マナー」「コミュニケーション」など、どの部署にも共通する内容が多く、主に新入社員の研修で用いられます。

Off-JTでは外部の講師を招いて研修を行うこともあるため、そのための手続きなども含め、円滑に研修が進むように準備を行うのも人事の重要な役目です。




従業員の評価

会社の評価制度にのっとって従業員の評価を適性に行うのも人事の大切な業務です。

判断材料として人事面談を行ったり、過去の実績を数字として算出したりして、各従業員の適性と能力に応じた昇給・昇格の管理を行います。

特に「昇給・昇格の管理」は従業員のモチベーションに直結するため非常に重要な業務だと言えます。

言い換えると、それらを適性に行うことで従業員の企業に対するエンゲージメント(愛着心)が向上し、間接的に離職率などを下げることにも繋がるので、昇給・昇格の管理は責任が大きい分やりがいのある業務だと言えます。




職場環境の改善

人事のより応用的な業務として、特に近年注目が集まっているのが従業員が安心して働けるような環境づくりです。

具体的な業務としては、勤務・休暇・給与の管理や就業規則の改定、健康診断の実施などがあり、会社によってはこのような業務は労務が担当する場合もあります。

また、従業員の働き方を考える上で特に気をつけたいのが「メンタルヘルス(心の健康)」です。

長時間の労働により強いストレスを感じるような職場では従業員が心身の不調を引き起こしてしまうことも懸念されます。

このようなリスクを未然に防ぐため、人事は「ストレスチェック制度の導入」などを適宜行うことが大切です。



まとめ

ここまで、人事の業務内容について詳しくご紹介してきました。

まとめると、
人事の業務は「採用活動」「社内研修の管理」「従業員の評価」「就業環境の改善」に分けられ、
その業務内容は非常に多岐にわたるものの、その分やりがいも大きい仕事だと言えます。

人事業務が適切に行われることで、会社の核である「人」が強化され、より良い会社づくりが実現できるとよいですね。

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ライター:井上