ワーケーションとは?休暇と労働を両立する新常識
ノマドワークやテレワークなど、従来の「オフィスに出社して働く」というスタイルが大きく変わりつつあります。
今回は、その中でも「休暇を取りながら働く」という新しい働き方、「ワーケーション」についてのお話です。
目次
- ワーケーションとは?
- ワーケーション推進の動き
- メリット
3-1.ストレス減による生産性向上
3-2.有休休暇の取得率が上げられる
3-3.地域の活性化に貢献できる
3-4.オフィスのスペースが不要になる - デメリット
4-1.導入コストがかかる
4-2.勤怠や進捗管理が難しい
4-3.ノウハウが少ない - まとめ
ワーケーションとは?
「ワーケーション(workation)」とは、労働を意味する「ワーク(work)」と休暇を意味する「バケーション(vacation)」を組み合わせた造語です。
旅行先へ仕事の設備を持ち込んで、テレワークを活用しながら働く方法です。
「休暇中に急な仕事が入ってもいいようにノートパソコンなどを持ち込む」のではなく、「初めから旅行先で仕事をする予定を組み込む」ことを指します。
ワーケーション推進の動き
働き方改革や新しい生活様式の推進から、2019年11月に「ワーケーション自治体協議会」が設立されました。
地方の宿泊施設でワーケーション用のプランを用意したり、専用の施設をサブスクリプションで定額利用できるようにしたりと、「リゾート地で働く」ということを勧める動きが増えています。
メリット
ストレス減による生産性向上
ワーケーションのメリットは、何より「良い環境で働ける」というところ。
ワーケーション用のプランや施設も増えてきていますから、静かで快適な部屋で仕事をして、終わったらそのまま観光へ…ということも可能です。
テレワークでは「仕事中に子どもが乱入してくる」「家族やご近所の生活音が気になる」といったトラブルが起こりがち。ワーケーションなら、場所によっては子どもが時間をつぶせる設備もありますし、ご近所さんの立ち話が音声に入ってくる、なんてこともありません。
ストレスフリーな環境で働くことで、作業効率の向上が期待できます。
有休休暇の取得率が上げられる
旅行のために使いたい、と有休の調整を行っている人も多いかと思いますが、多忙な期間はなかなかまとまった休みがとれないもの。そうしているうちに期限がせまって、やむなく合間を縫って1日ずつ取得する…という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2019年11月から有給休暇の消化が義務付けられていることもあって、企業としては従業員に積極的に有休をとってほしいところです。
ワーケーションなら、旅行やリフレッシュのための有休がぐっととりやすくなります。
通常なら、「仕事・休暇・休暇・休暇・仕事」という形で休みを取った場合、仕事の翌日に出発し、1日だけリゾート地を満喫して最終日は帰りの支度、また翌日には仕事…というスケジュールが基本でした。
ところが、ワーケーションなら同じ日程でも、「初日に現地に到着して仕事、終業後から丸3日間観光して、翌日仕事してから帰る」というスケジュールが組めます。
通常と同じ休暇の取得でいつも以上に楽しめるなら、こまめな有休消化も前向きに検討しやすいですよね。従業員の有休取得率にお悩みなら、ワーケーションの導入が効果的かもしれません。
地域の活性化に貢献できる
週末や祝日、長期休暇の観光客が主なターゲットである地域も、ワーケーション利用客が増えることで業績アップが見込めます。また、目立った観光地やイベントがない地域でも、「静かで過ごしやすい場所である」という点がメリットになり、新しい層にアプローチできることも。
こうした地域活性化に貢献できることで、企業イメージのアップにも繋がってきます。
オフィスのスペースが不要になる
テレワークの利点と共通していますが、出社の必要がなければ、広いオフィスを用意する必要もありません。
「人員を増やしたいけれど、設備投資のコストがかかる」というお悩みも、デスクや椅子といった費用を削減できるだけでも大きな解決が見込めます。そのぶん、パソコンやカメラといった機器に予算を充てることも可能です。
デメリット
導入コストがかかる
テレワークでは自宅のネット環境を活用するケースも多いですが、ワーケーションでは設備を整えるのが難しいことも。Wi-Fi完備の宿泊施設やワーケーション向けの設備もあるので、事前に必要な環境が整えられるよう、きちんと確認しておく必要があります。
場合によってはWi-Fiルーターの購入が必要だったり、条件に合うホテルの費用が高額だったり、ということもあるので、念入りな事前調査が欠かせません。
また、交通費をどこまで自社で負担するか?という問題もあります。
勤怠や進捗管理が難しい
テレワークそのもののデメリットにも言えますが、日常生活と労働時間の区切りがあいまいになるので、「仕事をさぼって遊んでいた」ということも、「終業後にこっそり作業をしていた」ということも起こりえます。
また、環境が大きく変わることでかえって作業が進まなかったり、上司から部下へのフォローが上手くいかなくなったりすることも。
テレワークのノウハウがある企業は、そのシステムを今まで以上に活用する必要があります。テレワークそのものの経験が少ない企業は、これを機に本格的な導入に踏み切ってみてもいいかもしれませんね。
ノウハウが少ない
テレワークのノウハウが活用できるワーケーションですが、まだまだ導入実績が少なく、「ワーケーションならではの活用法やトラブル対処」は難しいところも多いです。
メリットが多い働き方だからこそ、他社の導入事例を確認したり、事前のシミュレーションを念入りに行ったりすることで、効果的にとり入れていけたらいいですね。
まとめ
リゾート地でテレワークをしながら休暇も取得できる新しい働き方、ワーケーション。
有休休暇の取得率や作業効率、企業イメージのアップなどが見込めますが、新しい仕組みであるがゆえに、まだまだ明確な活用法が確立されていない部分もあります。
今回の記事が、効率的な働き方を導入するお手伝いになれば幸いです。
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ライター:野倉