SWOT分析とは?自社の強みを知って効果的な採用情報に!
「あなたの会社の強みは?」と聞かれても、端的な言葉で表現するのは意外と難しかったりしますよね。ですが、企業の特徴や強みは、効果的な採用情報を掲載するためにも重要なポイントです。
今回は、自社の魅力をよりわかりやすく伝えるために役立つ「SWOT分析」についてのお話です。
目次
- SWOT分析とは?
- 4つの要素の意味
- メリット・デメリット
- SWOT分析のやり方
4-1.外部環境を分析する
4-2.内部環境を分析する
4-3.分析結果を採用情報に落とし込む - まとめ
SWOT分析とは?
SWOT分析とは、自社の強みや他社との関係性、市場の需要などから企業を分析するフレームワークのひとつです。SWOTの読み方は「スウォット」です。
それぞれ、「強み」を意味する「Strength(ストレングス)」、「弱み」を意味する「Weakness(ウィークネス)」、「機会」を意味する「Opportunity(オポチュニティー)」、「脅威」を意味する「Threat(スレット)」の頭文字をとった言葉です。
4つの要素の意味
4つの要素は、「プラス要素かマイナス要素か」「内部環境のものか外部環境のものか」という2点の分類で分けられています。
「Strength(強み)」はもちろん、需要に対して自社が参入できる「Opportunity(機会)」もプラス要因に含まれます。反対に、自社の「Weakness(弱み)」と「Threat(脅威)」はマイナス要因です。
内部環境を示すのは自社の「Strength(強み)」と「Weakness(弱み)」、外部環境を表すのは市場への「Opportunity(機会)」と競合他社などから受ける「Threat(脅威)」です。
メリット・デメリット
SWOT分析を採用情報に活用するメリットとしては、外部要因を分析することで、より客観的な視点から自社を比較的簡単に分析できるというところ。
漠然と「自社の強みは?」という質問をされても、言葉に詰まってしまったり、求職者からはあまり良さだと感じられない情報しか出てこなかったり、他社と似たり寄ったりなものであったり…と、思うような分析ができないことも。
ですが、「市場ではこんな需要があるよね」→「じゃあ、それにこんなふうに応えているところは自社の強みではないかな?」といったように段階を踏むことで、当たり前だと思っていたことが実は強みだった、ということに気づけたりもします。
デメリットには、「強みと弱み、どちらにもなりえる要素の分類が難しい」「フレームワーク自体が自社に当てはまらない場合がある」といった点が挙げられます。
あくまで参考として、自社の新しい一面の発見に役立てていけたらいいですね。
SWOT分析のやり方
いきなり、「では、自社の強みは…」と考えるのは難しいので、簡単に取り組める手順をご紹介します。
外部環境を分析する
SWOT分析では、最初に外部環境を分析するのがいいとされています。市場の需要や競合他社との関係性が内部環境に大きく影響してくるからです。
まずは以下の例のような形で、外部環境を「Opportunity(機会)」と「Threat(脅威)」に当てはめていきます。
【Opportunity(機会)】
・社会情勢や風潮により、製品の需要が高まっている。
・今まで取引のなかった○○業界への参入が期待できそうである。
・技術の進歩、法改正などにより、できることが増えた。
【Threat(脅威)】
・不景気や代替サービスの普及で需要が下がっている。
・競合他社の急成長により、自社の活躍が難しい。
・規制が厳しくなり、今まで通りの製品の提供ができなくなる。
内部環境を分析する
分析した外部環境の情報を受けて、「自社ではどのような対応をしているか」あるいは「できていないか」という点を含めて、それぞれ「Strength(強み)」と「Weakness(弱み)」に当てはめていきます。
以下はあくまで例ですので、ご参考程度に見ていただければと思います。
【Strength(強み)】
・高いリサーチ力で、市場のニーズに素早く対応できる。
・設備投資に力を入れているので、常に最新の技術が活用できる。
・豊富な知識で、規制に影響されないサービスの提案ができる。
【Weakness(弱み)】
・激しく変化する業界の情報に対応できる人材がいない。
・最新の機器を導入するのが難しい。
・提供している製品が、他社との差別化がしにくいものである。
分析結果を採用情報に落とし込む
これらの分析結果を自社の特徴としてまとめ、「求める人材」や「自社の目指すもの」などの採用情報に落とし込みます。
例えば、法改正などが頻繁に行われ、製品やサービスに影響が出やすい業界で「お客様が規制を気にせずにサービスを利用できること」が強みだとします。求める人材に必要なのは、「お客様の要望をくみ取る力」「法律などの知識に対する理解力」などになってきますね。
的確に分析を行った上で強みに昇華し、より魅力的な文章にまとめる必要があるので、その点では工夫が必要です。
まとめ
自社の「Strength(強み)」と「Weakness(弱み)」、外部環境が起因の「Opportunity(機会)」と「Threat(脅威)」を分類することで自社や業界に対する理解を深めるSWOT(スウォット)分析。
業界全体がどのような状態にあり、自社はどのような位置にあるのかという点は、業界経験者はもちろんのこと、初めてだらけの新卒の方にとっても知りたい情報です。求人情報からあまりいい採用に繋がっていないかも?と感じている方は、一度振り返って自社の分析をしてみると意外な発見があるかもしれませんね。
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ライター:野倉