人事担当なら知っておきたい!さまざまな研修方法と種類

人事担当者の大切な仕事のひとつである人材育成に欠かせないのが「研修」です。身に付けてほしいスキルや改善したいポイント、対象となる社員の立場に合わせて多種多様な研修方法があります。

今回は、さまざまな研修についてまとめました。研修について検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. 人材育成に欠かせない研修
  2. 研修の分類
     2-1.OJT
     2-2.OFF-JT
     2-3.e-ラーニング
  3. 階層別研修
     3-1.新入社員向け研修
     3-2.中堅社員向け研修
     3-3.管理職向け研修
  4. フィードバックを行う
  5. まとめ


人材育成に欠かせない研修

優秀な人材を活かすために必要な研修。新入社員に行うもの、というイメージが強いですが、すでに在籍している社員の立場や役職に合わせて、適宜新しい研修を取り入れる企業も増えています。

今は、「業務を覚えてもらう」という目的だけではなく、社員のスキルアップや意識改革のために様々な研修やセミナーが提案されています。



研修の分類

研修方法としておおまかに3つの分類があります。



OJT

OJT(オー・ジェイ・ティー)とは、On-The-Job Training(オンザジョブトレーニング)の略で、現場で実務を伴いながら行う研修を指します。

実際の業務を行いながら人材教育ができるので、現場の空気感を掴んでもらいやすく、即戦力の育成や時間的コストの削減に有用です。

OJTについては別の記事で詳しく紹介しているので、よければご参照ください。



OJTとは?メリットとデメリットからやり方まで
当社 記事ブログ→ https://web-wwc.com/blog/2833/



OFF-JT

OFF-JT(オフ・ジェイ・ティー)とは、Off the Job Training(オフザジョブトレーニング)の略です。OJTに対して、講義やセミナーのような座学形式の研修を指します。実務ではなく、業務や業界の知識を身に付けることを主な目的としています。

丁寧なレクチャーができるので、受講者の知識の差も生まれにくく、多人数の研修を一度に行いたい場合には適していると言えます。

OFF-JTの後にOJTへ移行、という形で組み合わせて活用するのも効果的です。



e-ラーニング

e-ラーニングとは、インターネットを使ってパソコンやスマートフォンなどから学習できる方法のことです。

オンラインで行うOFF-JTといったイメージが近いかもしれません。教材の配布といった形で時間や場所の制約なく研修を行うことも可能なので、「テレワーク中で新人育成がうまくいかない…」というケースにも導入されているようです。



階層別研修

社員の役職やスキルによって、必要な研修はさまざま。

新卒も含め、入社して間もない「新入社員」、入社3~4年目以降で業務に慣れてきた「中堅社員」、多数の従業員を率いて指導する「管理職」の3つに分けてご紹介します。



新入社員向け研修

入社したばかりで右も左もわからない新入社員には、丁寧な研修が必要です。付きっきりですべての管理をしなければならないといったことはありませんが、人間関係が築けていない状態なので、些細なことを深刻に悩んだり、相談できずに悪化させたり…といったことが起こりがちです。

業務上の不安を払拭するために、最初はOFF-JTで仕事や業界の知識を付けてもらいましょう。OJTから始める場合でも、指導側による定期的な理解度チェックを行うと効果的です。

とくに新卒入社の社員は、学生感覚から社会人への切り替えがうまくいかないことも。

コミュニケーション研修やビジネスマナー研修といった基本的な教育を通じて、社会に出たという実感を持ってもらいます。新入社員同士でワークショップを行うことで、同期間のつながりを作ってもらうこともできます。



中堅社員向け研修

中堅社員向けの研修は、主に「仕事のスキルを上げるもの」と「後輩の指導に役立つもの」の2つがおすすめです。

ある程度の業務をこなせるようになり、「大勢の社員の一人」ではなく、「個人としての成果」が大きく求められる立場です。後輩の指導と並行しての実務は大変ですが、その苦労を一番楽しめる時期かもしれません。

スキルアップには、業務に合わせて適切なものを選びましょう。今までこなしていた業務の知識や技能をより強化してくれる内容が最適です。たとえば接客ならホスピタリティやクレーム対応に関わる研修を、あるいは時代に合わせてリモート・オンライン接客を組み込んでみてもいいかもしれません。

後輩を指導する立場として、OJT指導者の研修もおすすめです。

任される業務が増え、後輩の指導も行い…とやることが増え続ける時期なので、e-ラーニングの導入が有用です。教材料の補助といった会社側からのサポートがあれば、多くの受講者が期待できます。



管理職向け研修

組織を動かしていく立場にある管理職には、業務そのものだけではなく、従業員を管理・指導するための研修が必要です。

指導力を伸ばすコーチング研修やマネジメント研修、従業員間トラブルを防ぐためのコンプライアンス研修・ハラスメント防止研修、部下や後輩のモチベーションを保つためのメンター研修・エルダー研修(精神面で従業員の相談相手となり、サポートを行うこと)などが主に挙げられます。



フィードバックを行う

「どのような研修をするか?」も大切ですが、研修を行った後は、必ず受講者からのフィードバックを受け取りましょう。

OFF-JTやe-ラーニングは個人とのコミュニケーションがとりにくいこともあり、理解度が低い従業員に気づきにくいというデメリットもあります。

OJTにおいても、「その場の流れでなんとなく上手くいった」ということが起こりがちです。そのまま「どのようにやるのか、なぜこうするのか」を理解しないまま先に進んでしまうと、のちのち大きなトラブルを招くことにも。

良かった点悪かった点、理解できた点できなかった点。どんな研修でも、きちんと確認して取り組むことが成功のポイントですね。



まとめ

研修の方法や社員の立場別におすすめの内容についてご紹介しました。

新入社員にはビジネスマナーや会社・業界の基礎知識が身に付くようなものを、中堅社員にはスキルアップや後輩指導に役立つものを、管理職には部下の管理や組織運営など、自社の課題に合わせて様々な研修を活用する必要があります。

どんな研修でも、大切なのは「受けた側が理解できたか」というところ。参加したまま・させたままということがないように、フィードバックも合わせて行い、より効果的な研修にしてくださいね。



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ライター:野倉